お酒を飲むと太るというイメージがありますが、実はお酒そのものが太る原因ではありません。
お酒を飲むとつい食べ過ぎてしまうところが、「お酒を飲むと太る」と言われる原因です。
お酒を飲んだ後に甘いものを食べたくなる人はいませんか?男性はラーメンという方もいるかもしれませんね。まさに〆のラーメンやデザートが、余分なカロリーになってしまいます。
私は飲んだ最後にデザートを注文したくなるタイプで、なぜ欲しくなるのか不思議に思い調べました。
このブログ記事では、お酒を飲むと甘いものが欲しく理由と、飲んだ後の食べ過ぎを防ぐ方法についてまとめています。
お酒を飲んだ後に甘いものが欲しくなる理由
お酒を飲んだ後にデザートやラーメンが食べたくなるのは、体の中で起こる仕組みによって起こることが分かりました。その理由は2つです。
理由①お酒を飲むと低血糖になるから

お酒を飲んで血液にアルコールが入ると、それに反応してインスリンというホルモンが分泌されます。
インスリンは糖分を肝臓に運ぶ働きがあります。血液中にある糖分の多くを肝臓に運んでしまうことによって、血液中の糖分の割合が低くなってしまうのです。
すると脳が「どうやら糖(エネルギー)が足りないようだ」「このままだとマズイ」と勘違いをします。
そこでもっと糖分を補給しなければと「もっと食べなさい」と脳が指令を出してしまうのです。
だから私達は飲めば飲むほど、糖分の多いもの(甘いものやラーメン等)が食べたくなってしまうんですね。
参考書籍:注1
理由②肝臓で糖分が必要になるから

どうしてインスリンは、血液中にある糖の多くを運んで行ってしまうのでしょうか?
それはアルコールを分解する役割を持つ肝臓が、エネルギーを必要とする臓器だからです。
エネルギー不足では肝臓がうまく働くことが出来ません。だからエネルギーとなる糖が必要なんですね。
アルコールから得られるカロリーは、残念ながら肝臓がアルコールを分解するためのエネルギーには使えません。だから食べ物でカロリーを摂取する必要があるのです。
肝臓を効率的に動かすエネルギーは炭水化物。肝機能は炭水化物が少ないと、しっかり働くことが出来なくなります。だから飲めば飲むほど、糖(炭水化物)が欲しくなってしまうという訳なのですね。
参考書籍:注2

糖代謝の高いひとは、人より欲しくなりそうですね
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飲み会でお酒を飲んだ後の食べ過ぎを防ぐ方法
お酒そのもので太るわけではなくても、お酒によって食欲にブレーキが効かずに太ってしまえば結局は同じことです。
なるべく食べ過ぎないよう対策をして、安心して飲み会を楽しみたいですよね。ここではその方法についてまとめました。
飲む前の晩はキムチや発芽玄米を食べる


まず飲み会の前にストレス対策をしておきましょう。ストレスは「コルチゾール」というホルモンを分泌してしまうからです。
コルチゾールはストレスから体を守ってくれるホルモンですが、同時に筋肉を減らして脂肪を溜め込む性質があります。
もしストレスを抱えたまま飲み会に参加してしまったら、ストレスを解消しようと脳が過食に走ってしまうかもしれません。これでは脂肪の素をたくさん増やしてしまいます。
そこでストレスに対抗する栄養素GABA(ギャバ)を、前日に体内に取り込んでおきましょう!
GABAはチョコレートを連想する方も多いと思いますが、発芽玄米やキムチにも多く含まれています。
前日はキムチと野菜をたっぷり入れた鍋で、心も体も整えておくのがベストですよ。
参考書籍:注1
飲み会の前日は7時間しっかり眠る


アメリカのスタンフォード大学が行った研究によると、睡眠時間が短い人は食欲を高めるホルモン量が高め、食欲を抑えるホルモンの量が低めになるという結果が出ました。
睡眠不足になると暴飲暴食をしやすくなってしまうのです。睡眠不足でストレスがたまっていれば、先ほど登場した「コルチゾール」が分泌されやすくなります。
飲み会の前日は7時間以上しっかり眠ることで、食べ過ぎを少しでも防ぐことに繋がりますよ。
参考書籍:注1
当日のお昼ご飯はオニギリとお味噌汁を食べる


ストレスが多いほどお酒を飲む量が増えがちです。それはお酒を飲むことで、ドーパミンやセロトニンというハッピーな気分になるホルモンが分泌されるからです。
そしてお酒を飲めば飲むほど、低血糖になって糖(炭水化物)が食べたくなってしまいます。
そこで当日の昼も、ストレスを軽減するための食品を選んでおくとベストです。
おすすめは『おかかおにぎり』です。おかかにはハッピーホルモンである、セロトニンの原料となるトリプトファンが豊富に含まれています。他に選ぶなら『鶏そぼろおにぎり』もお勧めですよ。
夜に食べ過ぎてしまうからと、お昼ご飯を抜くのはNGです。むしろ夜に食べるものの吸収率が上がってしまいます。
夜がおかず中心になる分、お昼はごはん(お握り)とお味噌汁でバランスをとっておくのが理想的ですね。
参考書籍:注1、注2
飲み会の時にお勧めのおつまみ
ネバネバ系(とろろ、納豆など)
豆系(枝豆、豆腐)
色の濃い野菜(ほうれん草、小松菜)
きのこ類
お酒に合わせたお勧めおつまみ
ビール・・・枝豆と焼き鳥
日本酒・・・刺身、ネバトロ(山芋オクラ)系、酢の物
ワイン・・・チーズ、牡蠣、マグロの漬け、牛肉の赤身
白ワイン・・・野菜スティック、白身魚
参考書籍:注2、注3
飲み会の最後に注文したいお米料理


肝臓に元気よく働いてもらうために、エネルギーとなる炭水化物を摂取しましょう。
おにぎり、お茶漬けなどシンプルなお米料理がベストです。
飲み会の席で注文出来なかった場合、家に帰宅してから食べてもOKです。肝臓が効率よく働くことで、翌日の体調がグッと楽になりますよ。
参考書籍:注2
どうしても甘いものやラーメンが食べたい時は
飲んだ後に甘いものが欲しくなる理由は、糖が足りなくなってしまうことが原因だと分かりました。
理想はお握りやご飯など、シンプルな糖質を食べることがベストです。
ですが、やっぱり飲んだ後の甘いもの、もしくはラーメンってすごく魅力的ですよね。
どうしても食べたい時や、付き合いで食べる状況もあるでしょう。その場合は甘いものなら大福等のシンプルな和菓子、ラーメンなら中華そばや塩ラーメンを選ぶのがベストです。
体が欲しているのは「糖」ですから、無駄に「糖+脂肪」を摂取するのは避けましょう。
例えばセブンイレブンの豆大福なら・・・


157kcal/蛋白質4.1g/脂質0.5g/炭水化物35.2g(糖質32.6g食物繊維2.6g)/食塩相当0.47gです。
飲み会で揚げ物や炒め物を食べているので、脂質はなるべく少ない方がベストです。豆大福なら脂質は0.5gしかありません。
そういう理由からクリーム大福や、抹茶パフェはNGとなります。とんこつラーメン等のこってり系は脂肪分が多いのでこれまたNGです。
それでもどうしても食べたいという時は、思い切って食べてしまいましょう。ストレスはコルチゾールが発生しちゃいますからね。
でも、翌日から数日かけて食生活を調整する必要があります。数日間かけてリセットする覚悟があれば、1日ぐらい食べたいものを食べて楽しんじゃいましょうね。
この記事の参考書籍一覧
参考書籍:注1(THEデブ脳)
参考書籍:注2(食べて飲んでおなかからやせる)
参考書籍:注3(リバウンドしない血糖値の下げ方)
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